結婚式とか、婚約指輪に使われるダイヤモンド。綺麗ですよね。きらきらと光ります。
しかし、そのダイヤモンドにも逸話があるのをご存知でしたか?
私は鉱石とかダイヤモンドとかのうんちくが大好きで、他の宝石類もよく下調べしてます。
しかし、ダイヤモンドだけは価格が崩れないように世界的にコントロールされていますし、ランクもはっきりしているのはダイヤモンドだけです。
ダイヤモンドはすべてにおいてグレードで価格が決まりますので、小さいダイヤモンドでも、意外な値段で取引されたり、いわくつきのダイヤモンドがあったりと、面白い話があります。
逸話を知れば、ダイヤモンドという宝石がより魅力的に見えると思います。それではダイヤモンドの逸話から見ていきましょう。
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ダイヤモンドは魅力的だが逸話もある
ホープ・ダイヤモンド
もともとはフランスの有名な旅行家であり貿易商のタベルニエが1642年にインドから持ち帰った大きなブルーのダイヤモンドの一部がこの「ホープ」ダイヤモンドです。
ブルーダイヤモンドなので当然ですが当時でも破格の値段でした。
ですが、このダイヤモンドの特徴はありふれたものでありながらも、持ち主を転々としては持ち主を不幸にするという曰く付きでした。
フランスのルイ14世に売られ、譲り受けたルイ16世と王妃マリーアントワネットはフランス革命の断頭台で死刑となりました。
しばらくは、行方不明だったのですがホープ家のコレクションとしてあったのですが、ホープ家が不慮の事故や不幸が重なりすぎて、手放し現在はワシントンのスミソニアン博物館が所蔵しています。
移動するのに使った車の運転手も不幸にみまわれたとか。
意外と怨念がこもっているダイヤモンドですね。
すべての最悪を引き受ける「コイヌール」
こちらも、不名誉なレッテルを張られたダイヤモンドの名称です。
おなじくインドで発見された「コイヌール」ですが、インドの伝承でも「コイヌールを手にしたものは世界を手に入れるが、同時に全ての最悪を引き受けることになる」という話が残っているぐらいです。
だだし、女性と子供に対しては効果がないようで、保管しているのは現在イギリス王室であり、その王室も女性だけが付けることが許されているダイヤモンドです。
人を選ぶダイヤモンドのようです。
英国エリザベス女王の王冠と十字章付きの君主の笏
添え名「インペリアル」(王冠)
1953年に製作されました。高さ31.5cm、 直径19.5cm、重量0.91kg、金、銀、ダイヤモンド約3,000個、真珠270個、ルビー、サファイア、エメラルド、オコジョの毛皮付きの冠カバー。
1キロもない王冠ですが、これぞ女王の風格という具合の王冠です。中央のルビーが一番目立ちますが、ダイヤモンドが3000個も使用されている豪華な王冠です。
もちろんダイヤモンドはすべてブリリアンカットされており、光にあたるだけでも輝きだします。
十字章付きの君主の笏
1661年に製作されました。1910年に一部改造。92.2cm、1.17kg、金製、ダイヤモンド333個、ルビー31個、エメラルド16個、サファイア7個、尖晶石6個、アメシスト1個。
王冠よりも数はへるものの、ダイヤモンド数が333個もあります。
十字紋はダイヤモンドがびっしりと付けられるとのこと。加えて世界第二番目のカット・ダイヤモンドであるカリナン第1[別名アフリカ第1の星](530.20カラット)を取り囲むハート形の金フレームの上に乗っています。
このダイヤモンドは、これまでに発見されたダイヤモンドでは最大の3,106カラットのダイヤモンド原石「カリナン」からカットされました。
ここまでくるとダイヤモンドって何だろうな?とおもいますね。
婚約指輪にこんなに大きなダイヤモンドもらってうれしいとはもはや言い切れない。
逆に怖いものがありますね。
ダイヤモンドの起源はインド
ホープ・ダイヤモンドの話でもでてきましたが、起源はインドです。
科学的分析によると一番古いものは約45億年前、一番新しいものは約1億年前にできたものであることが判りました。
それが地上に現れ、人間の眼にとまったのは紀元前7、8世紀頃で、インドで発見されたのでした。最初は石のように手で集められたとのことです。
もちろん原石のままでは光りませんので、当時は真珠のほうが価値が高かったのです。
1475年、ベルギーのルドウィグ・ヴァン・ベルケムが現代に通ずる研磨法を発明してから今日まで、ダイアモンドは宝石の王様として君臨しているのです。
ダイヤモンドで最高価格は79億円
ダイヤモンドの価格は一般的に4Cと呼ばれる基準で決められてます。
- カラット(重量)/Carat
- カラー(色)/Color
- クラリティ―(透明度)/Clarity
- カット(仕上げ)/Cut
の4つで決められます。
今回の最高価格である79億円は、ピンクダイヤモンドでした。
オークションで有名なサザビーズでの無色なカラーレスダイヤモンドが38億円です。
それも次のオークションでは、さらにこの値段をいくよ予想されている102カラットの、カラーは無色、透明度が最高ランク、フローレスのダイヤモンドがオークションに出される。
大きさはそれほどでもないのですが、カラーレス・フローレスのダイヤモンドが出るのは久しぶりとのこと。
そもそも、天然のもので無傷なダイヤモンドはほとんど稀なのです。
カラット
これはダイヤモンドの重さですね。カラットいえば大きさではありません。
1カラット=0.2gと計算されます。
しかし、ダイヤモンドの原石のほとんどが1カラット以下のものばかりです。
ここまで考えれば、カラットが大きいほど、値段が高くのは頷けます。
しかし、ダイヤモンドはカットして装飾品となるので、実際は思った以上に小さくなってしまう場合があります。そうなると、カットに依存する値段となってしまいます。
カラー
ダイヤモンドは無色透明とおもわれますが、実は、色のあるダイヤモンドも存在してます。
一般的には、ブルーダイヤモンド、ピンクダイヤモンド、レッドダイヤモンドなどは色が鮮やかで濃い方が相場が透明のダイヤモンドより高くなってます。
最高ランクはDからはじまり、D→Eとさがり、Gと黄色にまでおちます。
あまりにも色が濁っているようならな価格は下がり、工業用などの方に使用されます。
ブルータイヤモンドなどは、あまり市場には出ないものなので高値が付けられます。
私たちが手にはいるダイヤモンドのほとんどが色がカラーレスかニアカラーレスになるとおもいます。ランクいえばD E Fあたりですね
クラリティー
クラリティとは、天然でとれるダイヤモンドの内部にほぼすべてに包有物が含まれてます。この包有物がクラリティ特徴とよばれます。
F(フローレス)が最高のランクで、内部にも表面にもクラリティ特徴が一切ないもの。非常にまれからはじまり、表面に少しだけ傷があるものIFや、10倍の顕微鏡でみて見つけるのは困難なものはVVS1など、こまかく分かれてます。
クラリティはダイヤモンドの内部の傷までみるので、カットして光の反射にも影響を及ぼします。ですからVVS1でも、十分なクラリティだといえるのです。
カット
唯一人間が手にを加えることができる部分です。
職人技とされてます。クラリティ特徴を計算してます。ダイヤモンドが輝くかどうかは、このカット技術が一番にかかってます。
反射の良さがカットグレードとなります。値段もとうぜんですが、たとえ小さなダイヤモンドでも、このカットがエクセレントならば、当然お値段は高いです。
3EX・エクセレント・ベリーグッド・グッド・フェア・プアと決められます。
ダイヤモンドの特徴は入ってきた光を内部反射させます。
いわゆるブリリアントカットはその性質をうまく利用し、ブリリアンス(白色の反射光)、ファイヤ(赤や青などの有色の反射光)、シンチレーション(チカチカとした輝き)を最大限に引き出し、ダイヤモンドをより魅力的に見せることができるのです。
まとめ
曰く付きのダイヤモンドから、エリザベス女王の笏の世界第二番目のカット・ダイヤモンド、そして私たちが手に入るダイヤモンド。
同じであるにもかかかわらず世の中の女性たちを魅了してやまないのは間違いないようです。
しかし、いくら高くても、大きすぎるダイヤモンドの管理の方がよっぽど怖いような気がします。
ざっど計算してみると以下にようになります。
2カラット/カラーD/クラリティVVS1/カット・ベリーグッド/のダイヤモンドで約300万円です。
ダイヤモンドは本当に魅力的ですが、良いものを手に入れようとすると高くなりますね。
面白い逸話もあり、不幸を呼ぶものや、人をえらぶダイヤモンドなどもあり、こういった逸話が、さらに人を魅了してゆくんですね。