ヴァイオリンをならっていた、先生がちょうどNHK音響楽団の第2ヴァイオリンの演奏者で、その後は後進育成につとめて何十年という先生でした。
もうおばあちゃん先生だったのですが、腕は劣らず、すごい先生でしたね。
私も注意されっぱなしでしたよ。とはいえ、10年程度の練習では追いつきません。
毎日毎日10時間も練習するのは性に合わないし、ヴァイオリンだけを弾いているのもつまらないという話です。
しかし音楽を本業にしている人達にとっては音楽こそが、生活の糧です。とくに有名楽団出身出ならば、よけいにそうだろうとおもいました。
後進を育成するにも、現場を知らないと音楽の世界も語れません。
また、教えるのが上手な先生もいるので、それはそれでいいと思います。自分が上手いのと教えるのが上手いとは別物だからです。
そこで、音楽で食べていくまでの過程をわかりやすくまとめてご紹介しますね。
音楽の才能があれば、簡単に海外の楽団に入れる可能性も高いことですしね。
トップ演奏者で年収1000万円
NHK交響楽団の平均が1000万円です。他の国内の楽団員は400万~600万円。
つまり、一般の会社員と変わらないということです。
加えてNHK交響楽団の首席はどの楽器を使っても5~10%のお手当がもらえます。
完全固定制でもあります。
高そうに思いますが、音楽の世界ではそうでもない金額なのです。
小さいころから音楽に慣れ親しみ、芸術大学を出ても、入りたい楽団のテストで落とされるなんてざらにありますからね。
芸術大学の音楽生はNHK交響楽団にはいるのが目標という人も多いのです。
いいサウンドはお金の音
これは高いお給料をだしてよい演奏者に来てもらい、最高の指揮者やソリストにきてもらってこそ、いい音がするということです。
NHK交響楽団の場合の場合は運営費のほぼ半分にあたる14億を「助成団体」の寄付からなってます。寄付というよりも組み込まれてる。
東京都からの援助金もありますから、ほかの交響楽団が演奏会をすれば赤字になるのも頷けます。商業としてベースにのらないのです。
これを無駄として考えるか、それとも投資として考えるかは個々の考えだろうとおもいます。私はクラシックは好きな方なので、投資としてもいいかもしれないと考えてます。
ただ日本はクラシックを聞き慣れてない人のほうが多いので、海外と比べると歴史も浅いし、お琴や三味線の方が聞きなれていると思います。
お節句などで流れるのはお琴ですしね。
一流とよばれるまでのお金がかかる

音楽で食べていきたいと思うなら、楽器以外でもいいとおもわれますよね?
とくに指揮者なんて指揮棒を振っていれば楽じゃないかーとおもわまれますが、指揮者も指揮者で楽器以上にお金がかかります。
指揮者はピアノが必然で弾けなればなりません。そのピアノがスタンウェイ
クラスとなると1000万円です。
加えて指揮者は他の楽器も一つ弾けないとなりません。そちらの費用もかかります。
例えばヴァイオリンなんて天上知らずですからね100万円ぐらいでも安い方にはいりますよね。
それに大量の楽譜を購入します。どの楽器がどの音をならしているか、頭の中で再現させるのが指揮者です。
指揮者になりたというとピアノは弾けて、もう一つの楽器も弾けて、なおかつ楽譜を読めて頭の中で再現したという苦労とお金をかけたのですが、採用されませんでしたとなると目にも当てれないのです。
メンテナンスもお金がかかる
楽器はメンテナンスが必要です。ピアノは調律。ヴァイオリンは摩耗した弓や弦の補充などですね。
ヴァイオリンだけで考えると、プロは安い弓は使いませんので、いいものを使いますが、あの糸見たいなものは馬のしっぽです。
半年に一度は張替えをしますので、6000円~10000万円ちょっと。
また響きにこだわる人は弦も4本とも変え、4本セットで2万円ぐらいはするでしょう。そも二週間に一回交換する人がいます。
安い弦はそれなりの音しかなりませんので。
だから最低でも4万円は毎月かかりますし、本体のメンテナンス時期がきたらもっとかかります。
お金をかけたくないなら
もはや声楽しかありません。自分の喉が楽器なのですが、これまた、人一倍体調管理が大変です。風邪をひいたらもうアウト。
自分の喉が楽器ですからね。本番前に風邪でガラガラ声をだすわけにはいきませんよ。
将来的にはどのぐらいの予算が必要か?
ヴァイオリンなら小学生1年生ではじめて、子供向けの小型ヴァイオリンをもって、月謝1万円からスタートして。12万×6年+ヴァイオリンの交換代で 72万円+50万位。
で小学生が終わる
本格的に大人用のヴァイオリンを持つようになったら、葉加瀬太郎氏で100万だったので、
月の月謝代が教授レベルの方に習うと考えても5万。
中学・高校生には安くても5万月謝として60万×6年=360万+ヴァイオリンメンテナンス代。
高校生あたりから本格的に音大めざすので、プラスアルファの月謝もかかると考えて、
そのレッスン代は別。もうここできたら最低でも安く見積もって500万円かかります。
その他受験に必要なものを用意したりするので、500万円~800万円かかります。
うまく難関の芸術大学に入ったら、さらに大学費用が重なります。
たいていのおうちにはヴァイオリンをしているおうちはにはピアノがセットでおいてますからね。
ちなみに私も実家にピアノ置いてましたが、ピアノは高校生3年間。ヴァイオリン10年間しかやってません。
音楽大学中に留学したいとか、院は海外で受けたいとなると・・・?
もう1000万以上かかりますね。
トータルすると安く見積もっても1500万かかるということです。
ヴァイオリンでプロになるということは。
さらにうまくどこかの楽団員になれたとしても、環境が劣悪といわれる日本では、それだけでは食べていけないので、他のオーケストラのお手伝い、家庭の先生になったり、結婚式の演奏会に呼ばれたりします。
まとめ
いかがでしたか?
音楽でたべていくのも一苦労ですよね。
加えて音楽がいくら好きでも才能と努力がないとできないものです。
私なら好きな曲を弾くために習っていただけでしたが、他の人は私の先生に音大に入れてもらうために習っていましたし、先生は地元の音大になら生徒を送り込んでいる。
芸術大学にもわずか準備期間1年で入れてしまった人もいるので、評判は良かったです。
ちょっと月謝が値上がりしつつあったのがアレでしたが。
それでも楽しく楽器を鳴らせてたのでよかったです。
もし本気で音大目指して、有名とろこの楽団にはいれば、とくに海外の楽団は日本よりも環境はいいはずなので、海外に向けての就職もいいかもしれませんよ。