水虫は昔からある病気の一つとして、いぼやタコといった名刺みたいなものでしたが、いまや、夏でもない季節でも、女性にも密かに広まっていることをご存知でしょうか?
女性は夏場はストッキングや裸足でミュールをはいたりしていますが、寒くなってきた冬場はどうでしょう。
そうです、密かに水虫に悩む女性が増えてきているのです。
私は病院勤めなので、爪にまで水虫が発生した患者さんを見てますが、女性も案外多くてびっくりです。
ブーツをはいている女性が、脱いだとたんに、足の裏をポリポリしているのを見た瞬間に「あ、もしかして水虫かな?」とも思ってしまいます。
スリッパでも感染するのに、密閉性の高いブーツではどうでしょうか?
若い女の子に増えているこの水虫。
水虫はいつどこで感染するかわかりません。同じ濡れたマットを踏んだだけでも強力な感染力をもちます。
またスポーツジムや水泳などの汗をかく場所でも、水虫に感染してしまいます。
そんな風にならないように、冬場の水虫対策をご紹介しますね。
女性の水虫の原因は?
どんな病気でも原因はあります。それがはっきりわかってれば対策も考えられます。
医学用語で水虫は「白癬菌」とよばれるものです。
真菌に分類されるもので、一般的対処は抗菌剤である薬剤を塗ったりします。
また、爪にも水虫が感染すると爪水虫となって、内服しないと治りにくい場合があります。
一度水虫になると、他の指の間にも感染します。それが足全体にうつると、かゆみが増してしまいます。これは手についた水虫で他の足をさわったり、菌が繁殖している場所にずっと接していたことによるもです。
もしかして、あなたのはいているブーツが温床になってるかもしれませんよ。
この水虫菌の一番怖いところは、感染力がとても強いことです。
- スポーツジム
- 温泉
- 公共のスリッパ
- 絨毯
- バスマット
- 畳
足が触れるような場所ならどこでも感染経路があります。
水虫菌の垢がついたものは乾燥しても、決して消滅はしません。誰かの皮膚につくと、そこから皮膚に入り込んで感染を起こします。
まるで無限ループのように思えるのですが、ちゃんと対応しておけば、治せない病気ではないのです。
水虫の最初は指の間から
一番目につくのは指の間が白っぽくなり、皮がむけてじゅくじゅくとなる事です。こうなるととても痒くなります。
それを水虫菌だと知らずに、手で掻くことで、なんと手の指の間にもできるようになります。
足の指の間がいつもぐじゅぐじゅしていて痒いとなると、注意が必要です。
ただし進行がゆっくりなので、なかなか気が付きにくい注意が必要です。
そして、水虫菌を他人から貰わないためにも、そして人に感染させないためにも、普段はスリッパをはくことをおすすめします。
裸足で家の中を歩くのは、水虫菌に触れやすいくとても危険だからです。
一人暮らしの場合でも、他の場所からもらって、水虫菌をばらばらと散らかしているようなものですので、一人暮らしでも、水虫の感染を感じたらスリッパをはきましょう。
手の間、股間部などについてしまったら
ゆっくりと確実に感染を起こして、かゆみが止まりません。
こうなってしまったら、もはや市販薬は効きません、すぐに皮膚科に受診してください。
特に爪水虫菌の場合は薬のが有効ですので、対処が必要です。
感染は手だけじゃなくて、指の間や、股間などにも水虫菌が移動すると、とても厄介です
ブーツは原因になるのか?
ブーツを愛用する女性が冬場水虫になる原因は、ブーツをよく乾燥させてないことです。
足の裏はとても汗をかきやすいので、そのまま菌の温床にねってしまいます。
家に帰ってきてから、ブーツの形は整えるとおもいますが、中の乾燥はさせていますか?
ほとんどの人は、乾燥させずにそのままだと思います。
乾燥させず、また除菌もせずに放置して、一晩たって、またそのブーツをはくとなると、常に水虫菌が増える状態にあり無限に治りません。
女性の場合、自分が水虫だと知らずに、水虫の感染源になっている可能性があります。
ブーツを乾かせばいいわけじゃない
乾燥しても生き残るような強い感染力をもっている水虫は、そう簡単にブーツやシューズの中からいなくなりません。
ブーツを洗うことは簡単ではないかもしれませんが、中のソールを除菌したり、アルコール噴射しておく習慣が大切になります。
熱湯程度では、水虫菌は死滅しません。
実はブーツだけではなく、普通の靴も水虫の温床になることは少なくありません。
家族が水虫になった時の自衛方法
家族と同居されている方は絨毯やバスマットを介して、感染する事が多いです。
特に子供は感染すると抵抗力が弱いので、あっという間に足の裏がかゆみと痛みでつらくなりやすいでしょう。
バスマットやタオルなどは水虫の人と同じものを使用しないこと、同じ洗濯槽に入れて洗わないことが対策になってきます。
毎日新しいものと交換してください。
まとめ
まずブーツのソール、ストッキング、靴下にアルコールを吹きかけることが大切な予防となります。
すでに足に水虫菌がいる人は、まずそれを完全に消滅させることが大切です。
家族に水虫の人がいる場合は、家族全員が自分専用のスリッパが必要になります。
ただし、なってしまったら、あきらめずに皮膚科に受診することをおすすめいたします。
水虫は飲み薬や抗菌剤を使えば治る病気ですよ。