皆さんは、体調が何となく悪いなー。
下痢や風邪をひいているときはどうしてますか?
私は、温かいお茶が水分を多めにとっているのですが、さすがに風邪をひいたときは、温かいお茶も水分も大量には取れません。
ベッドから動くのさえ私は億劫で、最低限の食事と水分だけをとってしまってます。(看護師ですがめんどくさがり屋です)
また二日酔いになった時も同じく体調が悪くなりますよね?頭がいたくてしょうがない状態になってしまって唸っていませんか?
二日酔いごときで点滴に行くなんてや、ちょっとした風邪で点滴を受けるなんて…とおもってしまいがちですが、とある飲料水で回復力を上げるものがあります。
ポカリスエットです。その効果や飲み方をご紹介します。
ポカリスエットの成分は生理食塩水と類似
人間の水分(体液)は塩分が決まってます。汗をかくと汗が塩の味がするように、体液の中にはナトリウムがはいっています。
風邪や下痢をしたときにはこの体液のバランスが崩れて、ナトリウムが大量に排泄されてしまい、低ナトリウム血症という意識が朦朧となったり、最悪意識が無くなり、死亡することもあります。
どのぐらい下がると朦朧するかというと血中内のナトリウムが130㎎dlまで下がると、意識が朦朧としきてきます。熱いからと言って大量に一気に水を6ℓぐらい飲むと、そのぐらい下がりますね。
ポカリだと浸透圧の力で、すぅーと染み渡るように体に入っていければ、低ナトリウム血症が防げます。点滴と酷似した成分が入っているのがポカリスエットなんです。
大塚製薬さんの公式サイトによると、作られた所以は以下の通りです。
医者が点滴を飲むなんて、実は私も生理食塩水を飲んだことがあります。
看護学生時代に実際にどんな味なのかを経験するために、飲ませてもらいましたが・・・
とてもおいしいとは思えませんでした。今でいうポカリの味はまったく想像できません。
水ともいえぬ、食塩水ともいえない微妙な味でした。
口から飲んでも問題ないとはいえ、あのままの味ではたぶん売れないと思いました。体にはいいとは思っても、口当たりがよろしくないので、開発してくれた大塚製薬さんには頭が上がりません。
だからこそ、飲みやすいポカリは下痢や発汗で失われた水分補給を効率よくできるのです。
どれだけ近いかを調べてみると
1000ml内に含まれてる食塩量 | |
生理食塩水 | 9g |
ポカリスエット | 約12g |
こんなにも近い結果がでてきます。
あれ?ポカリの方が塩分が濃いじゃないか?とおもいますが、浸透圧(体液成分を同じくする作用)の為、減った体の方の塩分を補うためにポカリの塩分が多めにはいってます。
キチンと計算されたものだったのです。
病気やその効果と飲み方

風邪にもよいもの
熱が出ているときは冷たい飲み物が欲しくなり、冷やしたポカリを飲むととても気持ちがいいのですが、実はポカリは温めると、免疫力が上がりやすくなります。
血液の循環がよくなって、体温が上がり白血球の動きがよくなります。体中に白血球が行き渡りウィルスや菌をたたく力となります。
ただのお湯でもよいのではないか?と思いますが、ブドウ糖やアミノ酸、イオンが十分は入っていて、なおかつ、生理食塩水に似ている方が、体の回復にすばやく役に立つからです。
これが飲む点滴といわれる所以です。
熱を出したお子さんにもポカリは良いですが、高熱時に水分を大量に口からは短期間にはいけません。
そんなときはポカリゼリーまたは、ポカリ氷を作り、冷やしておいて口中に入れておくと、お子さんにも喜ぶし、好んで口に入れます。
本当は温めたポカリを飲むのが一番早いのですが、きっとお子さんは温かいものは嫌がるとおもいますので、ゼリーをおすすめしてます。
温めで飲むのが一番の効果あり
熱中症にもポカリがいい
高温の中で仕事や運動をしたために起こる身体の異常の総称。脱水症状、けいれんなどを起こす。例、日射病、熱射病ともいいます。
症状としてはめまいや吐き気や体のだるさが主な自覚症状です。
熱中症の時にはただの水だけを飲むのではなく、体の中にあったミネラル分も失われるため、それを補給しなければなりません。
ポカリは糖分も入っていますし、ナトリウムも入っており、吸収が普通に水を飲むよりも吸収が早くなります。
高齢者の方が熱中症になりかけたた場合はもゼリーにして口の中に入れると、誤嚥することなくスムーズに水分を補給できるとおもいます。
二日酔いにも効くのか?
アルコールと一緒にポカリを飲んでも効果はありません。
ビールを1ℓのむと、次の日には水分が1.1ℓ失っています。これは脱水と同じです。
肝臓はアルコールをとると糖分を生産するよりも、アルコールの分解を先にしてしまい、アセトアルデヒドがつくられてしまいます。これは体にとって有害なもの。
糖の生産がストップしている状態が低血糖。これはめまいや、体のだるさがのこり、アセトアルデヒドが加わりいわゆる「二日酔い」状態にななります。
こうした状態に生理食塩水点滴と類似しているポカリスエットを次の日の朝の脱水状態の体に飲むのはとても良いことなのです。
加えて「果糖」が入っているので、不足している糖を補い低血糖をカバーしてくれています。
またアセトアルデヒドが無害の酢になるのに水分が必要ですが、これも補えるという優れた効能があります。ですが100%二日酔いを直すものではないのも確かです。
他の飲料水とは違うのか?
他の飲料水のアクエリアスと、どう違う?と考えると、ポカリには糖分がふくまれており、アクエリアスはナトリウムも多くなっています。
調べてみると、
カロリー | ナトリウム | |
ポカリ | 27kcal | 49mg |
アクエリアス | 19kcal | 34mg |
ナトリウムだけなら15㎎もちがいます。
カロリーとナトリウムだけをみれば、スポーツのあとでも十分ポカリでもよいのですが、
スポーツは疲労が蓄積されます。
これはポカリに入っていないものがアクエリアスにはいっています。
例えば疲労回復に役にたつクエン酸や、ローヤルゼリーがはいってるのはアクエリアスです。
栄養補給と疲労回復といった効果が違うので、その場面にあった飲料水を選ぶのがベストです。
栄養補給・疲労回復の両方にはポカリスエット。疲労回復にはアクエリアスといった選び方がいいと思います。
病気からくる疲労とスポーツでの疲労とは全くの別物なので、自分の今の症状がどれなのかを理解して、他の飲料水と比べてみるのもよいとおもいます。
まとめ
暖房や寒暖の差で寒くなったりあつくなったりする季節にも重宝するポカリです。100%ではないにしろ、非常に優秀な飲み物だとおもいます。
下痢の時に水分をとると余計に下痢になると思われがちですが、下痢は悪いものを出している状態なので、どんどんだして、新しく体の体液に近い水分をとったほうがよりいいでしょう。
そのためには飲む点滴といわれるポカリがおすすめします。
疲れ切った体を回復させて、元気に今日もがんばっていきましょう。