台風が多くなる季節なりますね。
今年もすでに台風がたくさん発生してますが、じつは、台風もハリケーンも場所が変われば、名称が変わります。
おおざっぱに言えば、海上でできる嵐の大きいタイプは3種類に分かれてます。
あくまで「海上」でできたスーパー積乱雲の塊が、どこで誕生したかで、名称がかわるんです。
それが、タイフーン(台風)、ハリケーン、サイクロンです。
台風とハリケーンは兄弟?
発生場所が違い、日付変更線と、赤道の北側か南側かで、名称が変わります。
だから台風がハリケーンになったり、ハリケーンが台風になったりするのです。
下の図をみたらわかりますが、太平洋西側が台風と呼び、そのほかの北半球はハリケーン。
タイフーン(台風)・・・北西太平洋で活動する強い熱帯低気圧
ハリケーン・・・北東太平洋・大西洋で活動する強い熱帯低気圧
サイクロン・・・インド洋・南太平洋で活動する強い熱帯低気圧
台風の範囲が極端に狭いですよね。
でもそれだけ、台風の発生頻度が高いということです。
全部ハリケーンと統一すればいいだけのはなしですが、台風の通り道である日本付近の国が昔から被害がおおく、またカリブ海あたり生まれた
ハリケーンも名前をもらうほどの威力を発揮してます。
天空の城は、実は?
ラピュタに登場する天空の城は、じつはこのどれにも当てはまらない。
通常目と呼ばれる中心のところから、自分が北半球にいたなら北半球では右回り(時計回り)、南半球では左回り(反時計回り)に風が吹き出している。
目の外側は猛烈な上昇気流によって作られた積乱雲の壁になっている。これをアイ・ウォール(eye wall)といいます。
ラピュタはこのアイ・ウォールの中を通っていくのですが、北半球に船がいたとき、普通の積乱雲は時計回り対して、ラピュタは左回りに渦を巻いていた。
つまり北半球にいながら、南半球のサイクロンを目の前でみてるという状態なのです。
劇場の中ではその積乱雲を「竜の巣」といって、逆回転に吸い込まれると表現してましたよね。
それもそのはず、だって、なだらかな空の風に突如としてサイクロンが登場してきたんですから。
かなり強い人工サイクロンを作り上げてましたから、分厚いアイ・ウォールを通ります。積乱雲なので雷はなるわすごい状態の中にシータとパズーはとびこんでいくわけです。
ではどのぐらい強いのでしょうか?
強さは半端なかったのか?
中央に天空の城を抱えている人工積乱雲の威力は、ラピュタの総力を挙げて作られた科学力なので、王を迎えにいく使命に燃えてます。
不埒ものが侵入を拒むよう、最大になっているはずです。
ムスカが侵入してしまって、解除されてしまいましたよね。
その強さ、最大の風力が12 ノット数最大の≧120 最大風速(マイル毎時)≧156 北インド洋では「スーパー・サイクロニック・ストーム」と呼ばれ、
北半球では「スーパー・タイフーン」と位置付けると、シータとパズーが乗っていた小型飛空艇は破壊されます。機体はバラバラです。
あの分厚いアイ・ウォールの中を通っていけたものですよね。
最強クラスの台風なら弾き飛ばされ落ち、機体が持たないのは当然です。
しかし小型飛空艇はなんとか壊れずに不時着したわけですから、最強の威力ではなかったということですね。
それでも、呼吸もよくでき、普通なら飛んでる飛空艇はバラバラになるんですけどね。
シータとパズーが無事ラピュタにたどり着いたのは、竜の巣はそれほど強いものではなかったのです。
天空の城の防御フィールドも、こう説明されてしまうと、天空の城もどういう防御システムが何をしていたんだろうか?と疑問すら思うほどです。
まとめ
だれもが知ってる天空の城のお話ですが、じつは、人工積乱雲そのものは、それほど、強い勢力を持ったものでもはありません。
大型のハリケーンとかに比べるととても小さな積乱雲で、それも移動しながら動いているということです。
小型飛空艇で簡単に乗り切れるのなら、通常の積乱雲だろうと思われます。
劇場の中でも、ドーラおばさんが「竜の巣」と呼んでいるように、いつもいる場所にいるわけではなく、いろいろな場所に出現するようですね。
たまたま、その下に上昇気流の普通のハリケーンや台風があれば、勢力が増すかもしれません。
しかし、海上でありながらも、その描写がないので、海上にいる人には普通の雲に見えるかもしれません。
意外とラピュタを守っている積乱雲は、世界規模で起きるハリケーンなどと比べてしまうと小さな規模であったのです。